バチカンが初のバランスシート公表
MU(ムー)のブログ 2013/10/02/Wed
字幕ボタンを使用してくださいバチカン銀行、初のバランスシート公表(WSJ)
ローマ法王庁(バチカン)の財政管理組織「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)は1日、126年の歴史の中で初めて、バランスシートを含む年次報告書を公表した。
秘密主義で、スキャンダルに悩まされる同行の透明性向上を求めるローマ法王フランシスコの取り組みを反映している。
ローマ法王は他にもバチカン銀行の改革方法を模索しており、慈善基金への転換や閉鎖も選択肢として示唆している。
バチカン銀行は2012年度の純利益が8660万ユーロ(約114億円)となったことを明らかにした。国債をはじめとする債券取引が大きく貢献し、前年度の2020万ユーロから4倍以上に増加した。この利益のために、ローマ法王が自身の選択でカトリック教会の慈善団体に寄付できる教皇庁の財源が5470万ユーロに増加した。
バチカン市内に位置するバチカン銀行は、本年度の業績は透明性向上や説明責任の拡大努力に関連する法的コストや会計上のコスト、通信費から打撃を受ける見込みだと警告した。
バチカン銀のエルネスト・フォン・フライベルグ頭取は「年次報告書の公表により、私たちは自らの活動について透明性を提供するという公約を達成している」と述べた。
今年の同氏の頭取への指名は、前ローマ法王ベネディクト16世の2月の退任前の最後の公式な任務だった。
バチカン銀行は数十年に及ぶスキャンダルの克服に努めている。
中でも最も悪名高いのは、バチカン銀行が筆頭株主だったアンブロジヤーノ銀行の1982年の破綻だった。当時のアンブロジヤーノ銀行の会長、ロベルト・カルヴィ氏(バチカンとのつながりのために「法王の銀行家」と呼ばれた)はその年、ロンドンのブラックフライアーズ・ブリッジで首をつっているのが見つかった。犯罪の可能性が疑われたが、有罪となった人はいなかった。
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いやはや、ビックリニュースが次々と入ってきますね~。とうとう、バチカン銀行が歴史上初めてバランスシートを発表してきました。やはり、水面下ではスイスと米政府との合意もあり、着々と物事は進んでいるように思います。フランシスコ法王が最後の法王になるのでしょうか?いずれにしても、宗教団体淘汰の始まりを感じますね~。
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