
●「あってはならぬ最高裁の法律違反」(EJ第3646号)
Electronic Journal 2013年10月07日
●「あってはならぬ最高裁の法律違反」(EJ第3646号) 小沢一郎氏に関わる2回目の東京第5検察審査会の開催回数は
次の通りです。
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7月 ・・・・・ 2回
8月 ・・・・・ 4回
9月 ・・・・・ 2回
10月 ・・・・・ 1回
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小沢氏に対する2回目の「起訴相当」議決は、2010年9月
14日(民主党代表選投票日)に行われ、10月4日に発表され
ています。しかし、発表後の10月6日付、読売新聞は次のよう
に書いています。
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関係者によると、11人の審査員たちは、お盆休みのある8月
中は隔週でしか集まれなかったが、9月に入ってからは、平日
に頻繁に集まり審査を行った。9月上旬には、「起訴議決」を
出す場合に義務付けられている検察官の意見聴取も行った。意
見聴取では、東京地検特捜部の斎藤隆博副部長が1時間以上に
わたって説明。斎藤副部長は「元秘書らの供述だけでは、小沢
氏と元秘書らの共謀の成立を認めるのは難しい。有罪を取るに
は、慎重に証拠を検討することが必要です」などと、審査員ら
に訴えたという。 ──2010年10月6日付、読売新聞
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森氏が最高裁事務総局に提出させた検察審査会の2回目の審査
日が正しいとすると、読売新聞は明らかに事実と異なることを報
道しています。
「お盆休みのある8月中は隔週でしか集まれなかった」という
が、毎週1回ずつ4回集まっています。「9日に入ってからは平
日に頻繁に集まり審査を行った」というが、9月は2回しか集ま
っていないのです。2回では「頻繁」とはいわないでしょう。し
かも、14日は「起訴相当」議決を出した日なのです。
それにしても読売新聞社はどうしてこんなに詳しい情報を知っ
ているのでしょうか。検察審査会の審査会議は「非公開」が原則
なのです。そのため、森ゆうこ氏は最高裁をあれだけ問い詰めて
やっと開催日だけ知ったのに、新聞は審査会議の内容を詳しく報
道しています。いったいどんな取材をしたのでしょうか。
当然最高裁事務局が報道機関に情報をリークしています。これ
は最高裁自ら「独立性」と「非公開」という2つの原則を破る法
律違反を犯しています。最高裁が法律違反!?──絶対にあって
はならないことです。
新聞記事の内容を読むと、国民の代表である審査員が何日もか
けて審査会議を開いて真摯に議論し、東京地検特捜部の斎藤隆博
副部長の意見も聴取して「起訴相当」議決を出した様子がうかが
える内容になっています。前記の読売新聞記事の後半部分には次
のような記述も載っているのです。
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