中国共産党100周年で記念行事
今月は中国共産党創立100周年とういうことで、中国各地でお祝いの行事が行われ、天安門広場では習近平の演説があった。
習近平は、外国からの侵略に対しては、中国人が団結し身を挺して防ぐべきだと演説し、欧米との対決姿勢を明らかにした。
上海でも、ビルのライトアップを利用した壮大なショーが行われ、ドローンを使用した空中に浮かぶ文字や絵が圧巻だった。
それを見て、数年前に上海を旅行した際に、フランス租界の中にある中国共産党第一回大会旧跡を見学したことを思い出した。
中国共産党第一回大会が開かれたのは李漢俊の邸宅で、李漢俊は芥川龍之介とも交際のある、東大卒のエリートだった。
1921年7月、そこで中国共産党第一回大会が開かれたが、湖南から出席した毛沢東が、1949年に中華人民共和国を打ち立てる。
わずか28年で、中共が中国全土の支配権を掌握するが、第一回大会から建国まで共産党に残ったのは毛沢東と董必武だけだ。
その他の初期メンバーは、李達や張国涛のように途中で離党したり、陳公博や周仏海のように漢奸として処刑された者もいる。
こうして見ると、28年で中国共産党の天下を打ち立てた毛沢東という男は、やはり漢の劉邦や秦の始皇帝に匹敵するかもしれない。
野崎晃市(46)