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【社説】週のはじめに考える 自治を離れて楽土なし 東京新聞 TOKYO Web H.24/08/26

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【社説】週のはじめに考える 自治を離れて楽土なし


東京新聞 TOKYO Web 2012年8月26日


 見出しの「自治を離れて楽土なし」とは、明治・大正期の政治家後藤新平の言葉です。災害復興や原発問題を機に地方自治がますます見直されています。

 
 後藤はもともと岩手・水沢の医家出身の医師ですが、若き日の愛知医学校長兼愛知病院長(現名古屋大医学部)時代、岐阜で遭難負傷した板垣退助を助け、官僚に招かれ政治家に転じたのでした。


 台湾総督府の民政局長として砂糖、樟脳(しょうのう)の殖産に成功、関東大震災では復興院総裁として帝都復興の“大ぶろしき”を広げたことでも有名ですが、自治に心血を注いだ人物でもありました。


◆後藤新平の自治感覚

 後藤の孫の、哲学者鶴見俊輔さんは、祖父を評してこんなふうに言っています。


 「明治以前に育った人は、殿様やお姫様は別として、自分で自分の世話ができたようである。だから、人の世話もできた。後藤新平は、十石取りの家の子だから、もちろんできた」(「後藤新平とは何か・自治」藤原書店)


 自分の世話、人の世話のできるという共同体意識こそが自治の原点という感覚でしょうか。今ふうにいえば自立であり、ボランティアであり、住民参加です。 


 彼の自治への思いは頭の中だけのことではないようです。内務省衛生局技師時代には伝染病予防のために全国を巡回しています。


 ドイツへの留学もしている。ナポレオン軍に完敗したプロシアの復興は、皇帝やビスマルクよりも独自につくりあげた自治制の貢献があったのではないかと後に記しています。強い都市自治権こそが人間の自由な活動を促したという見方です。


 現ドイツは十四州とベルリン、ハンブルクの二特別市で構成、それぞれが、国防、外交、財政を除く主権を有し、憲法、政府、議会、裁判所をもちます。


◆意思表明が出てきた

 脱原発は3・11直後の南部の州の議会選で緑の党が大躍進した影響が大きいといわれています。


 不幸にして起きた原発事故後、自治体の首長らの意思表明が明確になってきました。もちろんドイツの州のような権限はありませんが、地方それぞれの声です。


 福島県では昨年、脱原発と持続可能な発展を早々と決めました。過去への痛切な反省に加え多数の避難者を抱える県として希望のもてる未来を提示したのです。


 大飯原発の再稼働では二つの動きがありました。一つは地元福井県の安全を前提とした再稼働を求める動き。もう一つは隣接する滋賀、京都、電力消費地大阪などの再稼働に反対した動きです。


 いずれも、それぞれ住民の雇用や安全性などを考量したうえでの考え抜いた結論でした。


 原発の安全神話時代には隠れていた、あるいは封じ込められていたものが、一気に噴出したようです。動いていなかった自治が動きだしたようでもありました。事故前から、中央から地方へという動きはありましたが、自治は新たな段階に踏み出したかのようです。


 自治にも、昔ながらの役所による自治と住民自治を強く打ち出した新しい自治とがあるでしょう。


 前者はうまく機能すればいいのですが、現実にはどんな小さな自治体でも権力である以上、腐敗や怠慢の起きることはなかなか避けられません。住民との緊張関係が必要なのです。


 後者の住民自治、住民参加を強めた方は、たとえば首長や議会がうまく機能しないのなら、リコールや住民投票をもって決めてゆく動きです。主役は当然ながら住民なのです。


 津波被害に遭ったある自治体の首長は、胸の内をこう明かしたことがありました。


 「高台移転はむずかしいものです。わたしに腹案はあります。高台では坂道がお年寄りには苦痛です。だからできるだけ水平な移動で暮らせる高台にしたい。でもそれは言わないのです。それは住民の話し合いの中から出てくるかもしれないし、そうならないかもしれない。それでも住民の話し合った結論を尊重したいのです」


◆自分たちのルールを

 住民とともに、という自治の一例でしょう。住民自治は、首長、議員、自治体職員の意識にじつは大きくかかっているのです。


 津波で一躍存在を知られた岩手・姉吉地区の石碑は、こう告げていました。


 「高き住居は児孫の和楽/想(おも)へ惨禍の大津浪(おおつなみ)/此処(ここ)より下に家を建てるな」


 未来の楽土のため、自分たちのルールを作ったのです。そのおかげで一戸たりとも家屋流失はありませんでした。


 私たちには自治の精神がきっと備わっているのです。そうでなければ社会的存在たりえません。楽土はその先にあるのです。
 

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