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<満州事変(9・18事件)から82年> 本澤二郎の「日本の風景」(1394) H.25/09/10

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<満州事変(9・18事件)から82年>


 何事も金がこの国の狂いの象徴であるのが、なんとも悲しい。


「ジャーナリスト同盟」通信 本澤二郎の「日本の風景」(1394) 2013年09月10日

<満州事変(9・18事件)から82年>

 多くの人間は、子供のころ学んだ大事なことを記憶する。途中からだと、直ぐに忘れたりする。加害者は特にそうだ。満州事変について被害者である中国人にとっては、9・18事件として断じて忘却出来ない史実である。日本帝国主義の植民地政策が、朝鮮半島から中国・東北地方へと、新たな牙をむき出した号砲ともなった重大事件である。ユダヤ人にとってのナチスに相当する。にもかかわらず、日本の学校教育では教えないようにしてきた。隣国と隣人を、失望から苛立ち、憎しみ・怒りへと追い込む原因である。大半の日本人は、現在も満州事変のことを忘れて2013年を生きている。

<何も知らない日本人>

 中国のジャーナリストが「満州事変を国民はどう思っているか」と質問してきた。「一般人はほとんど知らないと思う」と回答したが、念のためスポーツジムの知り合いに声をかけてみた。

 品のよさそうな中年の婦人は、質問に首をひねるばかりである。学校で学んだ記憶が無いからだ。9・18も満州事変も、どこか別世界の出来事でしかなかった。中国人がこのことを知ったら、さぞや悲しい思いをするに違いない。

 筆者は昨年の9・18に北京へ行った。偶然のことだったのだが、歴史的な日の訪中に感謝したものだった。全土で反日デモが行われていた。日本大使館前にも行ってみた。警備陣で沿道は膨れ上がっていたものの、市民デモはなかった。ボランティアの市民も警備に動員されていた。

 石原慎太郎の暴走を、真正面から受け止めてしまった野田内閣が、棚上げしていた尖閣・釣魚問題を国有化宣言したものだから、中国の人民が反発したもので、ごく一部では暴徒化した。原因は日本側が作りだしたものである。当然のことながら、反日デモは日本商品不買運動へと拡大した。

 戦前の天皇制国家主義を信奉する安倍内閣は、この延長線をさらに太くしている。改憲軍拡の潮流へと悪用している。天皇制国家主義の危険な火遊びといっていい。正に、最悪の日中関係のもとで、今年は満州事変82年を迎える。

<新聞テレビが騒がないと気付かない日本人>

 賢そうな印象を与える50代の婦人は「日本が満州で戦争を起こしたことでしょう」と少しだけ記憶を口にした。「学校で勉強したのか」と念押しすると、彼女は「いいえ、学校の歴史で勉強した記憶はありません。確か新聞で読んで知ったのだと思います」という返事である。

 学校では学んではいない。筆者もその口である。わざとそうしたのかどうか、日本史の教師は近代史を教えないのだ。日本の近代化だと評価する「明治維新」辺りで3学期末になる。従って中国侵略を教えない。ただし、広島・長崎の原爆投下は教えている。そもそも日本史は、大学の進学にさいして重視されない。選択科目だった。歴史を軽視する風潮は今も変わりない。ひたすら「未来志向」を口走る政治家が多い日本である。

 「新聞テレビが騒がないと、気付かない日本人」なのである。

 ちなみに、満州事変は満州国という傀儡政権を実現させるための謀略戦争を、現地の関東軍に強行させたのだが、黒幕は財閥だった。財閥と軍閥の連合による暴走だから、財閥軍国主義とも呼ぶべきではないか。日本敗戦で占領軍は、真っ先に軍閥と財閥を解体した。中国の研究者の中には「満州国の要所、要所に日本政府の要人・軍人を置いていた。だから、傀儡と言うよりも日本政府・関東軍の直轄だった」と指摘している。頷けよう。

 中国近代史の重大事件を侵略国の日本人のほとんどが、その史実を知らない。ここに不幸があるのだが、その原因は日本政府の教育政策が関係している。同じころのドイツと比較すると、天地の開きがある。中日間の深い溝は、戦前を引きずる日本政府の意思と関係がある。

<内容は知らない>

 身近な知り合い(40,60,70代)にも聞いてみた。いずれも「満州事変」という言葉だけを覚えていた。ただ、それだけのことで、その概要は「知らない」と正直に答えてくれた。

 幸運な日本人は高校の歴史で、この固有名詞を教えられたが、その詳細を知らない。日中戦争へと突入する契機となったことなど、全く理解していない。その結果、日本軍による戦争被害者は数千万人にも及ぶ。悲劇の最たるものは南京大虐殺であるが、この史実についても教科書は触れるのを避けている。極右の石原慎太郎らは「幻」といって斬り捨てる。

 こんな下劣な人物を首都の知事や国会議員、閣僚、政党の代表に担いでしまう日本人なのだ。国際社会で尊敬を集めることなど出来ない。ドイツとの落差はただ事ではない。

 韓国の朴大統領は、先のG20首脳会議でドイツのメルケル首相と親しく会談を行った。二人の友情は、過去へのこだわりが結び付けている。後者は最近も、ユダヤ人虐殺の強制収容所を訪れて、頭を垂れたばかりである。侵略も従軍慰安婦も認めようとしない安倍とは、正反対である。

 余談だが、東京五輪開催に向けた壮大なる買収工作は、南米・北米・アフリカで成果を収めても、中国や韓国、そしてドイツのIOC委員に対しては無理だったろう。アルゼンチンのブエノスアイレスに数百人の運動員の派遣費用だけでもすごい。都議一人に200万円もかけた、と一部で報道されている。早くも腐敗工作資金の会計処理に関心が集まっている。長野・冬季五輪では、会計帳簿を紛失する事件も起きている。五輪予算5000億円は、一兆円に膨らむとの予測も出ている。何事も金がこの国の狂いの象徴であるのが、なんとも悲しい。

 五輪のから騒ぎは新聞テレビだけだ。庶民はさめている。ジムの風呂場での会話(9日夕刻)は冷めていた。中年の経営者が20代の後輩に対して「レスリングは五輪種目に残ったの?」と聞いた。「残ったようですよ」「野球は?」「知りません」で会話は終わった。

<言葉も初めてと20代>

 ジムの帰りがけに20歳前後の受付嬢にも聞いてみた。全く知らない、と答えた。彼女は歴史で教えられていなかったのだ。これが実情である。「一部の例外」と反発する向きもあろうが、筆者にはとてもそうは思えない。8月には決まって敗戦時の秘話が新聞テレビを賑わすが、それは全て被害者としての日本人ばかりである。

2013年9月10日6時50分記

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