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飯山一郎の白蛇様
『文殊菩薩』  What?  Photo 末世の争乱近し.英雄出ず.ひたすら健康延命図るべし.

※ 一日一食は聖者の食事。一日二食は人間の食事。一日三食は動物の食事。 記 事    

もともと4号機の爆発の原因と経過は不明で重大な事実が隠されているとの強い疑念があった。東京電力が必至に隠蔽しようとしているのは、槌田敦氏が言う「早期に原子炉を稼動して非課税の発電で利益をあげる」という動機だけではないだろう…

ずくなしの冷や水
ずくなしの冷や水
爺さんのフラッシュメモリ。時に冷や水や木登りに挑戦する様子も記録しています。


「4号機の使用済み燃料プールの中には、核燃料はない! 2011年3月の時点で、あらかた燃えてしまった!」と言う記事(http://p.tl/LPLs)にショックを受けた方は多いと思う。
この4号機の巨大な謎を解かないことには、日本の未来は見えてこない。
その謎を解くための「たたき台」として、本稿は相応しい。今後、「4号機の謎」に深い考察を加えた秀逸な本エントリーに基づいて議論を重ねていきたい。(飯山一郎)

4号機の謎はまだまだ分からない
福島第一原発4号機は、その使用済み燃料プールの危機が広く認識され、緊急な対応を求める声が高まっているが、歩みは遅い。もともと、4号機の爆発の経過、原因が不明で、重大な事実が隠されているとの強い疑念がぬぐえない。私は、自分なりに4号機の爆発に至る経過を調べ何度か記事を書いたが、核心は闇のままとなっていた。

最近になって、槌田敦氏の講演ビデオを苦しみながら視聴し、同氏が原子炉内に燃料があったとの推測を示しておられることを知り、これまでの記事をもう一度整理してみた。

依然として結論は得られないが、東京電力が何が何でも隠蔽しようとしている点が目立ち、槌田氏が言うように早期に原子炉を稼動して非課税の発電で利益をあげようとしていたという動機だけではないと思わざるをえなくなってきた。

以下は、随時改訂予定の暫定版だ。

1 報道による主な経緯
3/11 14:46:18.1 地震発生
   15:42 1~4号機の非常用電源が津波で喪失
3/14 11:01 3号機で爆発
3/15 4:08 4号機の核燃料貯蔵プールの温度が84度に上昇
   6:00 4号機プール付近で爆発
   9:38 4号機で出火を確認
3/16 5:45 4号機で再び火災確認
3/21 6:37 自衛隊の放水車など13台が4号機プールに放水開始
3/22 10:35 3、4号機に外部電源接続
3/23 10:00 4号機プールに生コン圧送機で注水開始

2 私の推定による経緯
3/11 14:46:18 地震発生
   地震直後から原子炉内の核燃料が反応し始め、津波到来前に4号機北側から白煙が上がる。(FUKUSHIMA DIARY  2012/3/18の記事
   15:42 1~4号機の非常用電源が津波で喪失
3/14 11:01 3号機で爆発。(この爆発直後の衛星写真でも4号機から白煙が上がっているのが確認できる。17の項の画像)
3/15 4:08 4号機の核燃料貯蔵プールの温度が84度に上昇
   6:00 4号機原子炉内で激しく反応が進み、水蒸気爆発類似の現象が発生。建屋が壊れる。この爆発でDSプールとの境の仕切りが緩み、DSプールの水が原子炉と燃料プールに流れる。
   9:38 4号機原子炉内で水素発生、爆発。
3/16 5:45 4号機で再び水素による爆発・火災。燃料棒が損傷、変形し、当初の核反応の条件が失われるものの、高温の燃料が原子炉内に残る。水蒸気の噴出続く。
3/21 6:37 自衛隊の放水車など13台が4号機プールに放水開始。プールの水は満水状態になれば、原子炉、DSプールに流れる。
3/22 10:35 3、4号機に外部電源接続
3/23 10:00 4号機プールに生コン圧送機で注水開始
   原子炉、燃料プールからの水蒸気の発生が続く。
4/9  この頃から放水量が毎日開示される。ヒドラジンの投入も。 
6月初め 原子炉で発生した放射性ヨウ素が減衰。
6/14 20時頃 垂直離着陸方式の小型無人機を飛ばし、オペレーションフロアーの状況を調査。
6/21 圧力容器下部の配管から注水開始
6/22 機器仮置きプール(DSプール)と原子炉圧力容器が満水になる。

3 3/11の地震発生時の作業員の証言
4号機の原子炉建屋で作業をしていた人は、「作業をしていたら突然ゴーっという音がして激しい振動を経験した」、「地震と同時に照明がなくなり、真っ暗の中で恐怖を感じた」、「プールの水が波打ってみんなかぶっていると思う。死ぬかと思って覚悟を決めた」とNHKの取材に述べている(3/20)。
また、4号機タービン建屋地下1階で作業をしていた人は、「非常灯もつかず、懐中電灯を頼りに1階の建屋入り口に向かった。入り口には数百人の作業員が押し寄せており、必死の思いで脱出」と述べている(3/24時事)。

4 定期点検
4号機の定期検査のための停止予定期間は、平成22年11月30日~平成23年9月24日(299日間)と東電のリリースにある。この点検ではシュラウドの交換が予定されていた。2011/7/6の社会新報は、「原子炉圧力容器のシュラウドは切断され、五階のDSピット内に移動されていたとの東電関係者の話を伝えている。他の現場作業員にも、圧力容器内の機材がDSピットに入れられていると述べている人がいる。

シュラウドが半分水中でアーク切断され、取り出されていたままなら、燃料棒の装着はできないだろうが、シュラウドは交換されるのだから3/11の時点で新品の装着がどこまで進んでいたのか不明。


5 原子炉の水の発熱
生コン圧送機で4号機プールに注水を開始した3/23、と翌3/24、防衛省が撮影したサーモグラフィの画像では、燃料プールより原子炉の放射温度の方が高くなっている。この画像は、いくつかのサイトで見ることができる。

この後も初夏にかけて、4号機からの大量の湯気が観察され、原子炉のある辺りから立ち上っているとの指摘が続いた。

槌田敦氏は、原子炉の中に燃料棒が入れられていたとの推測を示している。

4号機の謎について早くから解明を試みていた「Japan of hope and safety 原子力緊急事態宣言」は、2011/11/23の記事で次のよう述べている。
「4号機が爆発した3月15日、東京電力は4号機の核燃料プールに783本の核燃料があると発表したが、保安院は4号機には1535本の核燃料があると発表した。
つまり4号機では核燃料752本が行方不明なのだ。
4号機の写真を見ると原子炉ウェル付近に沸騰した痕跡が見え、防衛省の放射温度写真でも原子炉内に発熱体が見える。行方不明の核燃料は原子炉内にあるようだ。」

4号機の燃料棒は、使用済み燃料プールに1,535本保管されていたという。このうちの204本が新燃料とされ、燃料集合体装着本数が548本だというから、使用済みの燃料で定期点検前からプールに保管されていた本数は783本、定期点検のために取り出した使用済み燃料棒が548本、新燃料が204本となる。新燃料のうち2本は損傷状況調査のためと称して先行して取り出された。(783+548+204=1535)

6 ドイツZDF 「フクシマのうそ」の中で、ナカ氏は、「燃料プールの上の階には、新しい燃料棒が保管されている」と述べている。新燃料は、使用済み燃料プールの中には入っていないことになる。

東電は、2012/7/18、福島第一原発4号機使用済み燃料プールから燃料棒を一体取り出した。計2体のみを取り出して終わったが、4号機を使用済み燃料プールの危険性を懸念する声が強い中で、新燃料が燃料プールに入っているのなら、なぜ2体だけにとどめたのだろう。

私設原子力情報室」によると

「新核燃料は95.9%がウラン238で、残りの4.1%が連鎖的核分裂反応を起こすウラン235です。新しい燃料なので、もの凄い放射線を発していそうな気がしますが、実はそうではありません。ウラン238の半減期は44億6千万年。ウラン235は7億年。少しずつアルファ崩壊はしていますが、その線量は限られたものです(近くに長時間いるのは危険です)。

また、崩壊熱もありません。ですから、新燃料の輸送に使う容器には、水も放射線の遮蔽材も使われていません。」

7 確かに、東電が発表した原子炉ウエルの画像では、周囲に塩か石灰か湯垢の付着が激しい。海水を大量に放水注入しており、湯気が大量に上がっていることからすれば、原子炉の中は汚れがひどいはずだ。



東京電力は2012/3/16、福島第一原発4号機の原子炉の映像を初めて公開した。調査は15日に実施。事故後初めて水中カメラを原子炉の底まで約20メートル沈めて調べた。原子炉の底や圧力容器のふたをのせる部分に長さが最大約2メートルの板や、コンクリート片とみられる小さながれきが落ちていた。東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「がれきなどは予想したほど落ちてはいなかった」と話した。圧力容器の底に使用済みの制御棒を保管する予定で、来年末の使用済み燃料の取り出しに向けて、がれきを撤去する予定だ。

東電が発表した4号機原子炉内部の画像。そんなに汚れていない。

これは不自然だとして、替え玉写真ではないかとの疑念が呈されている。そして当初気づかなかったが、「圧力容器の底に使用済みの制御棒を保管する予定」としていることもおかしい。4号機の圧力容器の中身は、永遠に闇の中になる。制御棒なら再臨界を防ぐ効果もあるだろう。

8 一方、燃料プールの上辺にはこのような湯垢は見えない。東電が発表したビデオ画像によれば、燃料プールの燃料棒に大きな損傷は見られない。東電が他の燃料プールの画像を使っていたり、損傷のない部分だけを示しているのなら、話は別だが。米国NRCも、爆発について当初燃料プールが原因としていたが、その後見解を修正した。

9 4号機の爆発原因については、3号機からダクトや地下通路経由で水素が流れ込んだためとする説もあるが、ダクトは4号機爆発前に外れている。軽い水素が地下通路経由で流れ込むとも思えない。

10 爆発直後に放射能値が上昇。
3/15の4号機爆発直後、周辺での放射能値が急上昇している。使用済み燃料プール内の燃料が損傷していないなら、別の場所、私の考えでは原子炉から放射性物質が漏れたこと以外に考えられない。

当初の私の推測は、新燃料が輸送用容器に入ったまま、あるいは容器から取り出されてプールの外、原子炉近くのオペレーションフロアーに置かれていて、これが振動で核反応を起こしたというものであったが、その可能性もまだ捨てきれない。

なぜか、「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」で被ばく線量評価(P11)が、4号機燃料プールについて1炉心分と2炉心分と分けて計算がされている。2炉心分+新燃料がプールに入っていたならば、なぜこんな計算をする必要があるのか。

11 「私設原子力情報室」は、新核燃料の怖さについて、「臨界の起きやすさです。ウラン235の濃度が高いので、使用済み核燃料に比べて、少ない量で臨界に達します。
逆に言えば、臨界を起こさないために、核燃料は細い燃料棒に小分けされているとも言えるのですが、燃料棒の被覆管が壊れて核燃料そのものが一か所に集まったら、あるいは、燃料棒同士の距離が近づきすぎたら、それだけで臨界は起きるのです。」と述べている。

激しい揺れで、新燃料の燃料棒同士の距離が近づきすぎれば、臨界が起きる。

12 FUKUSHIMA DIARY  2012/3/18の記事)は、福島第一原発のライブ画像を精査して、地震後津波到来前に4号機北側から白煙が上がっていることを指摘している。

さらに、3/14 11:01の3号機の爆発は、即発臨界だったとの指摘もあり、そうであれば、中性子線が隣接の4号機建屋内に大量に飛び込んだだろう。これも、新燃料が臨界を起こす要因となりうる。

地震後、ほとんど間をおかず、原子炉内の燃料が臨界に達し、高熱を発し始めたのだろう。津波到達前に4号機から白煙が昇っていることからそう考える。

13 建屋の損傷が1、3号機とまるで異なる。
小出氏は、2012/1/9の毎日放送「たね蒔きジャーナル」で次のように語っている。
「1号機も3号機もオペレーションフロアーと私たちが呼ぶ、最上階の部分で爆発が起きてまあ体育館のようなどん長の部分が吹き飛んでいるのですが、4号機だけはそうではないのです。そのどん長の部分も吹き飛んでいるし、さらにその下の1階分、さらにまたもっと下のもう1階分ぐらいのところの建屋が爆発で吹き飛んでいるのです。だから使用済燃料プールが埋めこまれている場所というところが、すでに爆発で破壊されてしまっているわけで、いつ、使用済燃料プールが崩壊してしまうかがわからないという状態が4号機の爆発以降ずうっと続いているのです。(補強工事はやったが)次に大きな余震が来たときに4号機の使用済み燃料プールが、本当に壊れないんだろうかということが私は不安なのです。もし壊れてしまえば、政府が3月15日のころに予想したように、250キロというようなところも、膨大な汚染を受けるようなことになると思います」


4号機の爆発時の動画がないとされるが、次の画像は、4号機のもののようだ。インドのTV9の動画から切り出した。煙突から煙が立ち上るような形で上にまっすぐに伸びている。1号機とも3号機とも違う。


槌田敦氏は、3/15、午前9時の爆発は水素爆発の可能性があるが、午前6時の爆発は水素爆発ではないとの見解を示している。

たくき よしみつ著「裸のフクシマ」に次のような記述があるという。
「4号機は一番ミステリアスで、特に大きな爆発音もなかったのに、見ている前で建屋の外壁が映画のSFXのモーフィングのようにみるみる変形し、結果的には側面がぐちゃぐちゃに壊れた」

私は、午前6時の爆発は、この証言からして、原子炉から水蒸気が爆発的に噴出し、原子炉建屋全体に充満して建屋全体を破壊したのだと考える。蒸気機関車や発電タービンを動かす高温の蒸気が閉鎖空間に吹き込まれれば、破壊力は大きい。そして画像を見ると、水蒸気の柱が屋根を吹き飛ばして上方に噴出している。

米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は2011/3/17、福島第一原発の写真を公開し、3/16に撮影された角度の違う写真では4号機の屋根部分が残っているように見え、何らかの理由で3/17までの間に屋根が損なわれた可能性があると指摘している。

この指摘を確認できる適当な画像がないが、東京電力が2011/3/17、自衛隊のヘリコプターが3/16午後4時頃に撮影したとする写真を公開した。次の2枚は一連の動画から切り出したものだが、1枚目は屋根がそれほど損傷していないように見える。角度のせいで鉄骨が並んで面的に見えているだけなのかもしれないし、さらに別の角度からの画像もあるのかもしれない。



4号機は、3/15の午前6時に爆発し、その後9時38分にも爆発(出火を確認)、3/16 午前5時45分に4号機で再び「火災確認」とされており、爆発的な事象が何度も繰り返し起きている。

この頃には、4号機原子炉内の燃料は、ジルコニウムと水が反応して水素が発生していたのだろう。何度かの爆発が開放空間で生じ、そのたびごとに屋根の損傷が進んだと考える。

14 4号機の5階(呼び方によっては4階)の平面図を見ると、南西の角に大物資材搬入搬出用と見られる吹き抜けがあるし、他にも2箇所ほど吹き抜けがある。高温の水蒸気がこれらの空間を通って下の階にも圧力を加えた。


15 4号機北側の壁の穴から、何か粘り気の強い黒っぽい液体が溶け出て流れ落ちている。「4号機爆発は、想定外の核爆発だった!」の画像がよく分かる。このサイトは、「米国政府が情報解析用に□や○を記入した画像。彼らは、4号炉建屋爆発は、炉でもプールでもない場所に放置されていた核燃料が真犯人だと視ている!」との記述がある。

「炉でもプールでもない場所に核燃料が放置されていた」可能性は捨てきれないが、実際に作業をしていた人の証言が無ければ、判断のしようが無い。


東電は、プレスの構内視察の際に4号機の北側についての写真撮影を禁じたと読んだ記憶がある。

16 東電は、この爆発の原因を工事用のガスが爆発したなどと言っていたが、現場の調査は大幅に遅れ、6月になってから、米国から借りた垂直離着陸方式の小型無人機で4号機の内部を調べた。

次の画像は2011/6/14、午後8時少し前のJNNのライブ映像。

4号機建屋の放射能は、他の号機よりは低いようで、放射性物質ヨウ素がほぼ減衰しきった頃からオペレーションフロアーの片付けが始まったが、北側についての情報はない。北側の排気塔の近くは高線量が検出されている。

溶融燃料が建屋内にあれば、局部的とはいえ猛烈な放射能が観測されるはずだが、臨界継続時間が短いから、それほど放射性物質は増えていないのかもしれない。

17 4号機の爆発原因について、小出裕章氏は水素爆発説をとっている。3号機から水素が流れ込んだという見方だったと記憶する。

2011/4/27日、MBS(毎日放送)ラジオのたね蒔きジャーナルにおける小出裕章氏の発言。4号機のプールの耐震補強工事に関して、「何とか上手く考えて、補強工事をして欲しいと願いますけれども、その工事をする現場も、物凄い被曝環境の中ですから、(溜息)とても気が重いし、出来るのかなあ、と不安です。」

この見解に対して、槌田敦氏は、プールの下の階の被曝環境はそれほど苛酷ではないはずだとの見解を示している。核燃料が溶けてオペレーションフロアーより下の階に流れ落ちているのなら別だが、小出氏見る爆発原因、3号機から流入した水素の爆発ならそんなに汚染が強くはならないのではないか。

東電は、4号機使用済み燃料プールの真下にサポートを取り付け、補強を行ったが、それ以上の手は打てないでいる。被曝の問題もあるのかもしれないが、槌田氏は、構造的な問題はそれほど大きくないとの見方だ。

4号機の構造問題に関しては、地震後津波到来前に4号機北側から白煙が上がりはじめており、地震直後に建屋に隙間などができていたのではないか。

次の画像は、福島第1原発3号機が爆発してから3分後の様子、2011年3月14日(月)午前11時4分頃。4号機の建屋からも白煙が上がっているように見える。


菅総理の政策秘書松田光世氏は、「当初、東電は4号炉は平均50センチ沈下したが、北側の方が南より80センチ多く沈んでいる(別の情報では「4号炉は北側よりも南側の方が80cm沈んでます」と保安院が言ったという。こちらが正しいようだ)と言っていた。4号炉のプールの下に突っ張り棒のような支えを40~50本いれた。プール全体が傾いているから、震度7くらいの地震がきたらだめ。1553本、横に27本実験用のものがある。3号炉の3倍の爆発の可能性がある。」と述べている。ここでの燃料棒の数字はまた異なる。実験用の27本とは、何の実験用? プルトニウムを製造していたとの観測が根強いからそれ用の燃料棒か??

2012/6/2、ネット上で4号機東側の鮮明な画像が掲載された。撮影者が分からないが。


NHK2012年6月26日 5時27分
2012/5、福島第一原発4号機原子炉建屋の西側で壁の膨らみが、高さ13メートルに対し3.3センチだったが、東京電力が2012/6さらに調べた結果、外壁の傾きは建屋の西側や南側の広い範囲で確認され、西側の3階部分に高さ13メートルに対し4.6センチと、先月の調査より大きなものが見つかった。

現場職員が見る限り、建屋の傾きはそれほど大きくないと感じられるという。しかし、西側の壁や南側の上部の梁が崩落しそうだと感じられるそうだから、建物の安全性は楽観できない。

18 次の画像は、2011/4/26、防衛省技術研究本部が福島第1原発について、航空機から温度を測定した結果だ。まず、3号機。

海側から撮影しており、燃料プールが左手の南側、原子炉がその右手北側にある。

次が、4号機。こちらは、格納容器の場所が示されていないが、燃料プールの右側に特に温度が高い個所は見られない。4号機の設計図によれば、燃料プールと原子炉との位置関係は、3号機と同じだ。注水が進んでいて温度が低下したのか。

この位置関係を踏まえて、4号機南側から自衛隊が撮影した映像のキャプチャー画像を見ると、緑の機械は、燃料棒を動かすクレーンだ。あまり壊れていないように見える。


クレーンの左側。建物の南側は5つのスパンだから全体の中央部辺りからも湯気が立っているように見える。


上の画像の下の部分。


燃料プールとは別の場所から大量に湯気が立っているようにも見える。原子炉があるのは、緑のクレーンの向こう側だろう。

19 毎日の注水量は、4/20 100トン、4/21 140トン、4/22 200トン、4/23 140トン、4/24 165トン、4/25 210トン、・・・6月に入っても6/3 210トン、6/4 180トン・・・6/13 150トン、6/14 150トン、6/15 ?、6/16 75トン、6/17 ?、6/18 99トン、6/19 機器仮置きプールへ80トン、6/20 機器仮置きプールへ水張り開始。

6月に入ると、日を追って注水量が少なくなっており、これが使用済み燃料の発熱量の減少に伴うものだとしたら、喜ばしいことだ。ただ、燃料プールからの漏れもないのに、しかも6月に入って機器仮置きプールの水位低下を知りながら、なぜ燃料プールに大量の注水を続けたのだろう。


次の図は、東電のプレス発表から拾った4号機への注水量の推移だ。赤い点が使用済み燃料プールへの注水量。

日次変動が大きく、放水が数日なかった後には数量を増やしている。4/28にプール水をサンプリングした後6日間放水がなく、5/5に推定264トンの放水になっている。この推定の根拠は、8時間半に及ぶ連続放水で量の記載がなかったが、他の日の放水時間と放水量から1時間当たり約33トンの送水能力があり、被曝軽減のためにも送水するときは能力の上限で稼動していると判断される。

ただ、一時、コンクリートポンプ車のポンプが不調だった時期もあるようだ。

黄色の三角は、還元剤のヒドラジンの投入量で単位は立方メートル。ヒドラジンは、化学反応しやすい毒物であり、連日これだけの量を投入するのは容易ではなかっただろうと推測する。

ヒドラジンの投入は、5/25を最後にその後は投入されておらず、5/31には、4号機原子炉建屋南側の屋外で、大きな衝撃音が確認されている。4号機では、5/29、台風に備えコンクリートポンプ車を移動、5/31は重機でガレキ処理中に爆発したものとされる。

6/4、燃料プールへの注水システム設置工事が始まり、6/16にはコンクリートポンプ車の代替仮設ホースの設置が終わったとされている。また、6/15、工事のためコンクリートポンプ車が移動したようだ。これらの関係もあるのか、6月に入って使用済み燃料プールへの放水量はバラツキが大きくなり、6/19には機器仮置きプールへの放水が始まっている。

こちらの放水は、6/20には9時49分からの3分間と10時6分から翌日11時29分までの約25時間半にわたって行われており1時間当たり33トンの放水がなされたとすれば、840トンほどもの大量放水となる。

なお、機器仮置きプールと圧力容器の水はつながっており、6/21には、圧力容器下部の配管から注水し、6/22には、機器仮置きプールと圧力容器が満水になったとのことだ。

自衛隊が航空機から温度を測定したのは、冒頭に画像を引用した4/26が最後であり、4月中旬には、放水前後の使用済み燃料プール水温の変化が示されているから、東電は水温変化を把握しているし、水量の推移もかなり的確に把握しているはずだ。

そのように判断する理由は、上の表の燃料プールへの放水量を累積した値を青の線で示し、参考に緑の直線を引くと、放水中断を先読みしたような形で放水量が管理されているからだ。

とは言え、燃料プールからの蒸散量は、燃料の発熱量の低下、気温の変化、放水する水温の変化によって変わって来ているはずなのに、全体としては一定のペースで放水が続けられている。

東電の関係者は、放水が不適切な場所に、つまり的を外れてなされた可能性もあるとしているようだが、このグラフを見る限り、そんなランダムな要因が大きいとは思えない。

20 精密な構造図。型式は不明だが、上のものとよく似ている。天井のクレーンは、7/6付けの社会新報の記事によれば、仮設の移動クレーンのようだ。

東電提供の写真の真中が格納容器と圧力容器。定期点検中だったため圧力容器の黄色い蓋が外されていた。その右上がピットで定期点検のために取り外した、放射能を有する機器を入れておく場所。東電は、ここの水が本来の水位の3分の1しかないので、6/19から注水を開始したと言う。

左側の赤いハッチ部分が今回の補強工事の場所。鋼鉄の支柱を建ててその格納容器が側にコンクリートを流し込む計画らしい。

この図は、イメージ図だが、構造がよく分かる。格納容器の下は分厚いコンクリートだが、この厚さは8mほどとされている(号機によって異なるだろうが)。1号機では、燃料の塊がメルトスルーで格納容器の底に落ち、既にこのコンクリートの中に入り込んでいると推測されている。

地下にサプレッションプールがあり、今回の工事の場所は2階、燃料プールが3階、(数え方では3階、4階)で、その上を南側から見ると上から4階、5階の2階部分が空洞となっているから全部で5階(数え方では6階)ではなかろうか。

21 「4号機の原子炉で核燃料が燃焼中!」という観察もある。このサイトの動画を見ると、4号機の建屋の中で水蒸気が垂直に吹き上げられている様子が確認できる。

22 4号機の画像を集めた。前出のもの以外を掲げる。
爆発後の姿。西側、山側から見ている。

南側



東側、こちらが海側だ。

北側

JNNのライブ映像の昼間の全景

これらの画像から、JNNのライブ映像には上から3階分しか写っていないことが分かる。

また、福島第一の建屋や排気塔の配置は次のとおりだから、JNNのライブ映像は、この画像の左下の方角から写している。この角度のために4号機の南側の空洞部分がよく見える。

一方、東電の設置したふくいちライブカメラは、1号機の側から撮っていて、4号機は一番壁の損傷の少ない北側が写っている。

東電が公表した4号機4階フロアの現場写真。右側に再循環ポンプ用の発電機器(電力でモーターを回して発電する)があり、これに関連した油が出火元とされているのにそれほど焦げていない。

圧力容器の蓋が見える。上に掲げた西側からの写真の左から3つ目のスパンにもこの蓋の一部が見えるから西側の北寄りに置かれているようだ。


画像は、すべて他のサイトから借用し、サイズ調整等の手を加えている。

posted by ZUKUNASHI at 00:15| Comment(3)
| 福島原発事故


この記事へのコメント


新燃料を汚染水と一緒に入れるのはおかしいですよね。
小出氏によれば、大気中で管理できるもので、オペレーションフロアに置いておいても危なくないということなので。

定期点検で取り出した熱い燃料と一緒に、使用済み燃料プールに入れていたとは思いません。東電の嘘だと思います。
使用済み燃料プールは、危険なリラッキングして狭めてまで空きスペースを確保していたはずです。

使用済み燃料プールについての3号機との比較の映像も、4号機3-4階の鉄骨を外した後の海側からの内部画像の真っ黒な様子からすると不自然です。
当時は4号機で3000万人の避難民が出る恐れがあるとの危機は国民に知らされていませんでしたから、3号機を最悪に見せてミスリードするためのフェイクだと思います。


6 ドイツZDF 「フクシマのうそ」の中で、ナカ氏は、「燃料プールの上の階には、新しい燃料棒が保管されている」と述べている。新燃料は、使用済み燃料プールの中には入っていないことになる。

東電は、2012/7/18、福島第一原発4号機使用済み燃料プールから燃料棒を一体取り出した。計2体のみを取り出して終わったが、4号機を使用済み燃料プールの危険性を懸念する声が強い中で、新燃料が燃料プールに入っているのなら、なぜ2体だけにとどめたのだろう。


11 「私設原子力情報室」は、新核燃料の怖さについて、「臨界の起きやすさです。ウラン235の濃度が高いので、使用済み核燃料に比べて、少ない量で臨界に達します。
逆に言えば、臨界を起こさないために、核燃料は細い燃料棒に小分けされているとも言えるのですが、燃料棒の被覆管が壊れて核燃料そのものが一か所に集まったら、あるいは、燃料棒同士の距離が近づきすぎたら、それだけで臨界は起きるのです。」と述べている。

激しい揺れで、新燃料の燃料棒同士の距離が近づきすぎれば、臨界が起きる。

Posted by 新燃料を汚染水と一緒に入れるのはおかしい at 2013年06月13日 05:34
4号機について、爆発当日の今中哲二さんの証言を書き起こしました。
書き起こしはリンク先にあります。

下記の引用部分は、みみみの感想なのですが、どうも話しぶりからするとビデオがありそうです。

書き起こしと共に御役に立てればよいのですが。


今中哲二氏「4号機がドン!あの瞬間涙が出た」(2011.3.15)
http://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p3

2011年3月15日、国民は2号機下部の爆発と4号機火災の報道を耳にしました。

特に2号機下部は格納容器の底で、話題はそこに集中していました。

ところが、既に当日から京大原子炉実験所の今中哲二氏は、2号機下部には目もくれていません。

「4号機がドン!あの瞬間涙が出た」と話す今中氏。

記者も普通にやり取りしています…。

一体、今中氏は何を見たのでしょうか。

「あの瞬間」と普通に話す今中氏の口ぶりからすると、国民に明かされなかった映像があるとしか思えないのですが。
Posted by みみみ at 2013年07月20日 03:31
4号機の爆発映像は、海外のマスコミには提供されています。インドのテレビが流したのがそれでこの記事の中の画像はそれを切り取ったものです。この画像は国内で流されていないようですが。
Posted by ずくなし at 2013年07月20日 09:38


【原典】:『ずくなしの冷や水』「4号機の謎はまだまだ分からない」
     URL:http://inventsolitude.sblo.jp/article/61874584.html

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