長征80周年と習近平のチャイナ・ドリーム

チャイナ・ドリーム
今日は中国では長征80周年ということで中国共産党の大会が開かれ習近平が講話をしている場面がテレビで流れていた。長征とは1934年から1936年にかけて毛沢東を始めとする中国共産党の中核部隊が江西省瑞金から陝西省延安に至るまで約1万2500キロを徒歩で移動したことである。この過程で毛沢東が中国共産党における指導権を確立し、毛沢東のリーダーシップで中国共産党が政権を握る契機となった歴史的事件だ。
今日の長征80周年記念大会で、習近平は「チャイナ・ドリーム」と「二つの百年の計」という政策を強調した。「チャイナ・ドリーム」とはアメリカン・ドリームの中国版で、富国強兵・民族振興・人民の幸福を達成することである。「二つの百年の計」とは、一つが中国共産党成立100周年の2021年までに全ての人民が豊かな生活ができる社会を建設することである。もう一つは中華人民共和国100周年の2049年までに近代的で富裕な民主国家を作り上げることである。驚くべきことに中国が目指す民主国家の内容には普通選挙の実施まで含まれている。
ふと「ジャパン・ドリーム」「日本の百年の計」とは何だろうかと考えた。
中国の将来には夢があり、日本の将来は「ホ」のため悪夢しかない。
中国は百年の計があり、日本は「ホ」を解決する計画がない。
中国は豊かで幸福になり、日本は「ホ」により貧しく病的になる。
中国は民族振興だが、日本は「ホ」による民族絶滅が待つ。
私は中国の国家目標と、日本の国家の前途を比較して暗然とした。
野崎晃市(42)