中国東北地方でトウモロコシ廃材の再利用

大量のトウモロコシ廃材
最近、飯山事務所に相談が寄せられているのは、中国東北地方におけるトウモロコシの芯や皮など非食用部分の処理と再利用に関する問い合わせである。
中国東北地方では大豆・トウモロコシ・コーリャンなどの栽培が盛んだ。しかし、トウモロコシ農家では、大量のトウモロコシの茎・皮・芯などの廃材が生じてしまう。
これまではトウモロコシの芯などの廃材は乾燥させて燃やしたりなどしていたが、これを発酵させて有機肥料として再利用するプロジェクトが進めらられている。
従来の方法は、トウモロコシの芯を乾燥させて粉砕し発酵液に浸して有機肥料として再利用するという方法である。この方法は既に実用化されている場所もあるがトウモロコシの芯の量が多すぎて、発酵させる一連の処理が追いつかない状態だという。
そこで、グルンバを使用してもっと簡便にトウモロコシの芯を処理する方法を開発中だ。畑の一隅にトウモロコシの芯を積み上げ、そこにグルンバで生産した大量の発酵液をかけブルーシートをかぶせて一か月程度置いておく。
一か月ほど経つと、トウモロコシの芯が発酵してぽろぽろと砕けやすい状態に変化する。その状態になった芯を畑にまいて、トラクターで土と一緒に耕すとそれだけで有機肥料に変身するのだ。
現在は東北地方の気温はマイナス20度で氷雪に覆われているが、4月に入って暖かくなるとトウモロコシの廃材再利用の実験が始まる予定だ。
野崎晃市(42)