マイケルフリンの後任はマクマスター中将

マクマスター中将とトランプ大統領
ロシアとの関係を疑われて辞任したマイケル・フリンの後任として、マクマスター中将がトランプ大統領により国家安全保障担当の大統領補佐官に任命された。
マクマスター中将は米陸軍きっての戦略家として知られており、ノースカロライナ大学で歴史学の博士号を取得している学者肌の軍人だ。彼がベトナム戦争の敗因について分析したDereliction of Dutyという著作は米軍の必読書とされている。
マクマスター中将は実戦での経験も豊富で、湾岸戦争では戦車部隊を指揮して圧倒的に数の多かったイラク戦車部隊を打ち破るなどの功績を挙げている。
ただし、マクマスター中将はロシアに対して厳しい態度で臨むべきとの見解を示しており、トランプ政権の対ロシア外交は大きく方向を変化させることが予想される。
しかし、マティス国防長官とジョン・ケリー国土安全保障省長官らと共に、軍人がトランプ政権の安全保障面を支えるという構図はそのままだ。
ちなみに国土安全保障省長官に任命されたジョン・ケリーは、オバマ政権で国務長官を務めたジョン・ケリーとは別人である。
野崎晃市(42)