9.11事件から16周年

明日は、世界貿易センターが崩壊してイラク侵攻のきっかけとなった同時多発テロ事件から16年目の9.11となる。
当時、私は東京外国語大学の資料室で働いていたが、中嶋嶺雄学長から「君、大変なことが起こったよ」と電話があったことを覚えている。
電話があったのは夜だったが、それからテレビをつけて深夜までツインタワーの崩壊の様子や逃げ遅れた人の救助の様子に見入った。
ツインタワーの崩壊があまりにも徹底的だったので、飛行機の追突が原因ではなく、制御解体によるものだろうと直観的に思った。
ところが、テレビでは飛行機の燃料で鉄骨が溶けて重みで下まで崩壊したと専門家が説明していたので、何か不自然さを感じたものだ。
だから、後に9.11がテロ事件ではなく「インサイド・ジョブ」だったとの陰謀論を聞いても、「やっぱりそうだったか」と思っただけだった。
事件から約1年後にニューヨークを訪れ、ツインタワー跡地の周囲を歩いたが、近くのトリニティ教会が光って見えたのが不思議だった。
野崎晃市(43)