各国の2017年を代表する漢字一文字

台湾で2017年の漢字に選ばれた「茫」
日本でも毎年恒例となっている、一年の世相を代表する漢字一文字が漢字文化圏のアジア各国で選ばれたようだ。
日本では北朝鮮のミサイルや核実験がしばしば報道されたことを反映して、2017年度の漢字として選ばれたのは「北」だった。
中国では「共享自転車」と呼ばれるレンタル自転車の形態が流行したため、「享楽」「享受」の「享」の字が選ばれた。
また台湾では「茫然自失」の「茫」の字が選ばれたようだが、これは経済の停滞ぶりに「茫然」としている様子を表すそうである。
マレーシアでは「恐」の字が選ばれたが、これはテロリズムや金正男暗殺事件など「恐怖」を感じるニュースが多かったからのようだ。
中国ではポジティブなイメージの漢字が選ばれたが、他はネガティブな漢字となっており各国の世相がはっきりと明暗を分けた。
それにしても古代中国で発明された漢字のおかげで、東アジア各国が今なお漢字を使って比較ができるというのは驚くべきことだ。
野崎晃市(42)