北の軍事パレードはオリンピック前夜祭

オリンピックを前に北朝鮮の軍事パレード
平昌オリンピックを前日に控えて、北朝鮮が建軍記念日と称して軍事パレードを行った。これはいったい何を意味するのか。
まず、オリンピック前の米韓軍事演習が延期になった一方で、北朝鮮の軍事パレードは米韓ともに止められなかったことに注目したい。
韓国など北朝鮮から派遣された美女応援団に気を取られているのか、北の軍事パレードをさほど脅威に感じていないようにも見える。
それもそのはずで、北朝鮮の軍事パレードは統一後の半島の安全保障は金正恩が担当するという世界へのメッセージなのだ。
1910年に日本に併合され亡国の屈辱を味わい、戦後も分断されてきた朝鮮半島が統一して独立を保持するのは並大抵のことではない。
しかし、北の軍事パレードで誇示した核ミサイルと韓国に配備されたTHAADがあれば、米日中露の軍事干渉はもはや恐るるにたりない。
今こそ、滅亡した朝鮮王家の血を引く金正恩が統一朝鮮王として君臨し、統一朝鮮が復活する歴史的瞬間が迫っているのかもしれない。
野崎晃市(43)