飯山一郎先生の最終講義

飯山一郎先生の最後の姿
飯山先生が亡くなられる前日、筆者は先生に志布志の横瀬古墳へご案内いただき、先生から最後の歴史講義を聴くことができました。
古墳を遠くに眺める飯山先生の姿は何か神々しくもあり、まるで古代からタイムスリップしてきた仙人のようにも見えました。
志布志の横瀬古墳は典型的な前方後円墳ですが、近畿地方にある応神天皇陵などの古墳群より約100年も古い時代のものだそうです。
先生によれば、九州の大隅地方にある前方後円墳が近畿地方にある古墳の原型であり、九州から近畿へと古墳文化が伝わったのだそう。
つまり、通説のように中央から地方へではなく、九州から船で黒潮に乗って近畿へ移動した集団により古墳文化が伝えられたのだそうです。
飯山先生も日本南端の鹿児島から、日本全国はおろか世界に向けてユニークかつ刺激的な情報を毎日のように発信しておられました。
先生は、たとえ地方に住んでいても、ネットを通じて情報発信することで、世界中の志を同じくする人々と連帯できるのだと言っておられました。
野崎晃市(44)