飯山一郎先生の最終講義(5)

焼酎工場の前に立つ飯山一郎先生
横瀬古墳のすぐそばには焼酎で有名な大久保酒造の工場があり、そこには焼酎カスを処理するためのグルンバが稼働している。
ここで処理された焼酎カスは近くの畑にまかれて、難しいと言われている古代米の栽培に最適な土壌を作り出すという。
大久保酒造の工場は数カ所あるが、横瀬古墳の近くにある工場は酵母菌が土地に住み着いて焼酎の味が格別なのだという。
乳酸菌も酒造に使用するこうじ菌も同じく菌類なので、乳酸菌の培養には酒造の杜氏のようなカンと経験が必要なのだとか。
ここは菌類から人間まで生命が共存し助け合う豊かな環境の中、古墳を見ながら古代米を栽培するロマンが感じられる場所なのである。
野崎晃市(44)