在日米軍撤退後は日中露軍事同盟成立?

先日お伝えした、ウラジオストク国際経済フォーラムでの日中露軍事同盟の話を、ようやくスプートニク日本語版が報道した(記 事)。
また、レコード・チャイナもスプートニクと同様の記事を伝えていることから、まさに中露が日本を抱き込み始めた状態だ(記 事)。
なんと、早くも来月には自衛隊の幕僚がロシアを訪問して、来年からは日中露合同軍事演習を開始するという、まさかの急展開なのだ。
しかし、自衛隊幹部が来月にはロシアと接触するということは、すでに日本政府とトランプ間では水面下で話がついていているのであろう。
というのも、日中露共同軍事演習と日中露軍事同盟は、トランプが検討している在韓・在日米軍撤退に呼応した動きだからだ。
中東でもシリア問題を契機に、トルコとイランがロシアと連携を強める一方で、米軍は中東から追い出されるような様相を見せ始めている。
同様に、極東でも北朝鮮問題の解決を契機に在韓・在日米軍が撤退すれば、日本は米軍無しで安全保障を構築する必要が生じてくる。
つまり、日中露軍事同盟は極東地域から米軍が撤退した後に、米軍に代わり中露軍に日本の安全保障をしてもらうのが主旨なのである。
プーチンの平和条約締結の提案はこうした安全保障枠組みの大転換を見据えたもので、もはや在日米軍ありきの議論は不毛である。
野崎晃市(44)