中露の海軍が活動活発化

中国とロシア海軍の動向を示す地図
米国防総省が10日に提出した2021年の予算案の中で、中露の海軍が活動範囲を拡大していることを示す海洋図を発表した。
図の中で、緑は海底ケーブル、青はロシア海軍の動向、赤は中国海軍の動向を示し、交通量は過去20年で四倍も増加している。
特に、米国と欧州を結ぶ海底ケーブルとロシア海軍の動向が一致しているが、ロシア潜水艦による盗聴の可能性があるという。
さらに、北極圏でのロシア海軍の活発化、中国海軍の南海とベーリング海での動向にも、米軍は警戒感を強めているようだ。
中国海軍は、「一帯一路」による自国の船舶の安全を守るためと称し、東南アジアやアフリカまで影響力を拡大しつつある。
海上覇権の面から見ても、米国のプレゼンスが徐々に後退して、それに代わって中国とロシアが存在感を増しつつあるようだ。
野崎晃市(45)