モンゴルの伝統文字が復活

モンゴルの伝統文字で書かれた文書
3月18日、モンゴルで伝統文字復活を促進する法律が発表され、2025年から公文書においては伝統文字を併記することが決まった。
1946年以降、ソ連の衛星国だったモンゴルでは、ロシアのキリル文字を使用した表記がなされ、伝統文字が忘れられてしまった。
ソ連崩壊以後、モンゴルでは伝統文字を復活させようと、伝統文字を学校教育に取り入れたり、書道展が開かれたりしてきた。
しかし、70年近く使用してきたキリル文字から伝統文字への回帰は、人材や資金の制限を受けてなかなか進んでこなかった。
モンゴルは伝統文字の復活により、過去の歴史や伝統と一体化することで、チンギス・ハーン時代の栄光を取り戻したいようだ。
野崎晃市(45)